ラズペリーパイ財団(Raspberry Pi Foundation)から、画期的な無料の学習プロジェクトが発表されました。
様々なプログラミングの教材がリリースされている中、ラズペリーパイ財団によって今回リリースされたプロジェクトでは、コーディングスキル、設計スキル、そして実際にモノを動かす(フィジカルコンピューティング)スキルという一連の要素が学べます。
ここでいうフィジカルコンピューティングとは、実際に基板のLED光らせることや、電子楽器を作るといった手にとれるモノづくりを指しています。
パソコンやWEBブラウザ上で動くソフトウェアだけでなく、ロボットやラジコンのような実際に動くモノを作るためのスキルを学べる貴重なサービスです。
Our mission at the Raspberry Pi Foundation is to help learners get creative with technology and develop the skills and confidence they need to make things that matter to them using code and physical computing.
「Raspberry Pi Foundationの使命は、学習者がテクノロジーを使ってクリエイティブになり、コードやフィジカル・コンピューティングを使って大切なものを作るために必要なスキルと自信を身につけられるよう支援することです。」
https://www.raspberrypi.org/blog/free-coding-resources-children-young-people-digital-making-independence/
今回ラズペリーパイ財団によって発表された教育プロジェクトは、「学習者が徐々に成長して独立できること」に焦点を当てた構成になっている点が注目すべきところです。
考えられた学習ステップ
学習者が徐々に成長して独立できるよう、各プロジェクトは独自のステップから構成しているようで、「3-2-1構造」と名付けられた6つのプロジェクトで構成されています。
最初の3つのプロジェクトは必要な知識とスキルを紹介するステップです。最初は技術要素について学ぶイメージです。
次の2つのプロジェクトは、STEP1で学んだスキルを使って実際に楽器を作ったり、ウェブサイトを作ったりします。コード例が与えられるので、それらを選択したり組み合わせてカスタマイズできます。
最後は、ここまで学んだことを駆使して与えられたテーマでプロジェクトを完成させます。ここでは参考資料が与えられ、後は自由に、自分の頭で考えながら計画、設計、実装を行いモノづくりを行います。
この一連のプロジェクトを経ることで、自分の頭で考えてモノづくりができるスキルを身につけることができるということです。
現在は英語しか対応していないようですが、徐々に多言語対応が進んでいますので日本語がカバーされる日も近いはずです。
当サイトでもいくつか紹介していきたいと思います。
ソース
New free resources for young people to become independent digital makers
https://www.raspberrypi.org/blog/free-coding-resources-children-young-people-digital-making-independence/
All-new project paths
https://projects.raspberrypi.org/en/paths
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